こちらの記事は、「Gマーク申請の必要書類を解説(法定基準を上回る対策の実施編)」の続きとなります。
おさらいですが、Gマークの申請は、下記の4項目に関する書類を用意し、トラック協会に提出する必要があります。
前回までの3つの記事で、④その他以外に関する必要書類を解説しましたので、今回は最後のその他項目について必要書類を解説します。
その他項目はさらに次の6つの小項目に分かれ、それぞれ用意する書類が異なります。
前回の記事と同様、筆者の独断で優先度をつけています。
その他項目は、他の項目に比べて配点が低いため、そのそもの優先度が低めです。
こちらは一つの項目をクリアすることで、1点獲得することができます。
なお、6つの項目すべて実施する必要はなく、最低1項目、最大3項目選択して実施することができます。
法定基準を上回る対策の実施は下記の4項目に分かれ、最低1項目、最大2項目クリアする必要があり、1項目の配点は2点でした。
それでは、これから6つの小項目について必要書類を踏まえて解説します。
健康起因による、事故防止に効果があるとされる取組みを自社で行う事で加点の対象となります。
実はほぼ同じような項目が別グループにありました。
それが前回解説した「法定基準を上回る対策の実施」の2番目に紹介した「効果の高い健康起因事故防止対策(健康診断結果のフォローアップ・脳検査・心電計・SAS)の実施」です。
こちらの項目は、脳検査やSAS検査を病院等で実施することで加点となりました。
今回は、これら脳検査やSAS検査以外で、何か健康起因による事故を防止するような取組みを行えば加点となります。
実施の期間は、その年のGマーク申請時である7月1日から過去1年間(つまり昨年7月2日~今年7月1日までの1年間)です。
主に次のような健康維持のための取り組み
なお、これらの取組はあくまでひとつの例であるため、従業員のために会社として健康維持に関する取組みをおこなっていれば、それを証明する書類を提出することで加点の対象となるはずです。
継続的または定期的な取組みである必要があるので、たとえば提出書類として「1ヶ月分の管理表しかない」や「スポーツジムとの契約が期間限定である」というような場合は、加点の対象とならないと思われます。
自社で行った安全や環境への功績について、外部の機関から何らかの認定がされていれば加点の対象となります。
主に次のような認定を取得している
このようにかなり具体的に、加点の対象が決められています。
ですが、貨物輸送を対象とする安全や環境に関する認証であれば、これら以外にも加点の対象となるはずです。
優先度はCで、何か認定があれば良し、特になければ別の項目を狙っていいと思います。
認定証または登録証のコピー
国が認定する機関により、運輸安全マネジメント評価が実施されていれば加点になります。
運輸安全マネジメントとは、簡単に言うと会社のトップが輸送安全の向上のための取組みを主導し、会社全体に安全意識の浸透を図り、計画的に会社全体の安全性の向上を図るための仕組みです。
これらの仕組みである運輸安全マネジメントを、国が認定する機関に調査してもらい、評価を受けることができます。
評価実施の期間は、その年のGマーク申請時である7月1日から過去2年間(つまり一昨年7月2日~今年7月1日までの2年間)です。
主に次のような機関に運輸安全マネジメント評価を実施してもらう
(令和 6 年 4 月現在)
一般的には、これらの調査機関に運輸安全マネジメント評価の申し込み、手数料を払って書面による調査や会社への訪問による調査・評価をしてもらうことになります。
運輸マネジメント評価報告書のコピー
評価報告書のうち、「Ref. No.」「評価日」「事業者名称」「署名:評価チームリーダー」の内容が確認できるページのコピーを提出する必要があるようです。
自社の輸送の安全や交通安全等の取り組みに対して、外部の機関から表彰されていれば加点の対象となります。
二つ前に解説した「輸送に係る安全や環境に関する認証や認定の取得」に似ています。
表彰された時期は、その年のGマーク申請時である7月1日から過去3年間である必要があります。
主に次のような機関から表彰をされている
表彰状のコピーまたは表彰状・表彰盾を写した写真
表彰状に会社の名称しか記載されていない場合は、トラック協会に提出する前に、営業所の名前を付記する必要があります。
自社でGPS機能を活用した運行管理システムを活用していれば加点の対象となります。
よくあるのが、営業所のパソコンで自社トラックの位置がアプリの地図上に表示されるシステムです。
既にこのようなシステムを導入されている会社様は、是非この項目は加点いただきたいです。
GPS と連動した運行管理を行うシステムの導入・活用
「機器の設置状況が確認できる写真」は、⾞内に設置してある機器本体を撮影します。
「機器設置⾞両のナンバーの分かる写真」は、⾞両の正⾯から車体とナンバープレートが写真に収まるように撮影します。
最後のパソコン画面の写真には、日付と導入している車両のナンバーが写っていることが必要です。
自社にて、ドライバーに対する事故防止や省エネ運転に関する表彰制度を策定している場合は加点の対象となります。
具体的に言うと、「1年間無事故無違反だった運転手に対し、年度末に表彰および金一封を授与する」という規定を設けている場合などが該当するでしょう。
無事故や省エネ運転に関する表彰又は認定制度を導入し、実際に実施している
表彰や手当の支給等について、未だ実績がない場合は、要綱、要領等に実績がないことを書き添える必要があります。