運送業許可における法令試験の勉強方法を解説
運送業許可取得における法令試験の勉強方法としては、過去問題を繰り返し解いて、引っ掛けパターンを予測することが大切です。

運送業許可における法令試験の勉強方法を解説

相談者様

 

法令試験はどのように勉強したら良いですか?

行政書士

 

基本的に国土交通省が出している過去問題集を解くことで対策していきます。

相談者様

 

過去問題を解くだけで本当に合格できるのでしょうか?

行政書士

 

試験当日は問題に対する答えが載っている「条文集」が配布されますので、それを見ながら回答することになりますので、答えをすべて丸暗記する必要はないですよ。

相談者様

 

なるほど、ではその条文集から答えを探しながら回答するわけですね。

行政書士

 

おっしゃる通りです。ただ、全ての答えを条文集から探そうとすると時間が足らなくなってしまうので、少し訓練が必要です。

運送業許可取得における法令試験は、基本的に国土交通省が出している過去問題集を解くことで対策していきます。

 

この記事では、そんな法令試験について具体的な対策方法について解説します。

 

法令試験の特徴

法令試験は、一般的な試験とは少し違います。
なぜなら、本番で問題を解く際は、その時に配られる「条文集」を参考にして解いていくからです。

 

という事は、答えはすべてその「条文集」に載っているので、時間をかけて隅から隅まで読めば誰でも100点が取れるという事です。

 

しかし、現実はそうはいきません。
試験には制限時間があり、その限られた時間の中でその問題にあたる条文を引き、答えを導かねばなりません。

 

そう、法令試験は時間との勝負になるのです。
なので法令試験の対策は、正答率を上げるというよりも、特定の引っ掛けパターンを予め知っておき、より早く正しいか誤りかを判断できるかがポイントとなるのです。

 

ここからは具体的な引っ掛けパターンを紹介していきます。

法令試験の引っ掛けパターン1

 

最初の引っ掛けパターンは、文言の間違いです。
例えばこの〇×問題はどうでしょう?実際に出題された問題です。

 

問1 事業者は、その運行を行う場合には、事業計画に定めるところに従わなければならない。

 

正解は×で、「その運行を行う場合には・・・」でななく、「その業務を行う場合には・・・」というのが正解です。

 

どうでしょうか。
それっぽいことが書いてあるので、〇にしてしまいそうではないでしょうか。

 

これがよくある引っ掛けパターン1の文言の間違いです。

 

法令試験の引っ掛けパターン2

 

次はこちらです。〇×どちらでしょうか?

 

問2 事業者は、適正かつ合理的な運営を確保するため必要があると認めるときを
除き、特定の荷主に対し、不当な差別的取扱いをすることができない。国土交
通大臣は、法に規定する行為があるときは、事業者に対し、当該行為の停止又
は変更を命ずることができる。

 

またしても正解は×です。
今度は「適正かつ合理的な運営を確保するため必要があると認めるときを除き」という余計な文言が入っています。
実際に条文を引くと、このような文言は一切書かれていません。

 

これが引っ掛けパターン2の余計な事が書かれている問題です。

 

法令試験の引っ掛けパターン3

 

最後はこちらです。どちらでしょう?

 

問3 貨物自動車運送事業者は、貨物自動車運送事業輸送安全規則の規定により点
呼を行い、報告を求め、確認を行い、及び指示をしたときは、運転者ごとに点
呼を行った旨、報告、確認及び指示の内容等を記録し、かつ、その記録を3年
間保存しなければならない。

 

なんとなく怪しい部分が分かりますか?
正解はまたしても×で、保存期間は3年ではなく1年です。
これがパターン3の数字の間違いです。

 

いかがでしたでしょうか。
このように間違いのパターンをは把握しておくことによって、本番での条文引きの時間を短縮します。

 

そして簡単な数字の間違い等は暗記することで、複雑な問題へ時間を回せるようにし、さらに正答率を高めていきます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
応援しています!法令試験がんばってください!!

 

法令試験の対策を行っています

また、愛知の運送業許可ステーションでは、運送業新規許可のご依頼をいただいたお客様に「法令試験の問題集」のプレゼントと実際に法令試験で使用される「条文集」の貸し出し無料で行っております。

 

さらに法令試験に確実に合格するためのアドバイスもさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。